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リップヴァンウィンクルの花嫁

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「花とアリス」の監督、岩井俊二作品を久々に堪能。
相変わらず、イライラさせる女の子を描くのが本当に上手で、
人間という存在にまとわりつく、じめじめした不気味な何かを
映画内を漂う空気の中で表現するのが本当に上手で、
素晴らしかったです。

「リップヴァンウィンクル」をググってみると、
アメリカの短編小説のタイトルであり主人公の名前らしい。そしてその内容は「日本版浦島太郎」。
アメリカ英語では「眠っている人」「時代遅れの人」といった意味合いの慣用句だそうです。
映画の中での意味はお楽しみ。

キャストは豪華。
黒木華、Cocco、綾野剛と大物若手が出てます。
Coccoは役者というよりほぼほぼそのまんまな感じがします。笑
黒木華、この人は、女優として、美人の役ももさい役もどっちもできるからいいね。

ストーリーは、Cocco演じる真白に黒木華演じる七海が出会う前と出会った後で
大きく2つに分かれる。
真白に出会う前の七海の人生はといえば、
国語の非常勤講師とコンビニ店員をかけもちする生活、
生徒からは声が小さいと揶揄されいじめられる。
教員としての適性がないとみなされ解雇されてしまう。
ネットで知り合ったマザコン男と結婚する予定だったので寿退職ということにしたけれど、
結婚してすぐに、姑にハメられて浮気したことにされて離婚させられるという悲惨なもの。

七海はただはっきり主張できない性格だっただけのようにも思えるけれど、
でもその性格が致命的で、
周囲のちょっとした悪意に振り回されて、
気づけば底知れない悪夢みたいな流れに呑まれていってしまってる。

はっきりと主張できない人間が、どんどん悪い流れに呑まれていっちゃう空気感が、
なんとなくダンサーインザダークを彷彿とさせた。
いや、内容は全く違うんだけど、なんか流れる暗さの質が同じというか。じとっとしてた。

真白に出会ってからの後半は、状況がよくなるわけではないけど
主人公七海は元気になっていきます。
詳しくは、映画見てください。

じめじめしてるけど何かきれいなものを見たような、
でも現実を突き付けられたような、そんな映画でした。
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ピエロがお前を嘲笑う

piero.jpg

マインド・ファック・ムービー
=絶対に見破れない巧妙な伏線・衝撃的なラストが待つ映画

と大上段に宣伝された本作。
ドイツで人気を博し、ハリウッドリメイクも既に決まっているとか。

とりあえず初めに気になったのが・・・

邦題:ピエロがお前を嘲笑う
原題:Who am I


邦題ダサァッ!!
いやでも目を引くほどのダサさではあるから集客という点ではある意味いいのか・・・
私もまんまと引っ掛かってるし。
最近むしろダサければダサいほど気になるくらいになってきました。
原題よりカッコイイ邦題とかあったら誰か教えてください。

これ予告編がすっごく面白そうだったんですよね。
一番最初に書いた「マインド・ファック・ムービー!絶対にこの結末は見破れない!」
ってな感じで煽ってきて。

ストーリーは 天才ハッカーがドイツ連邦捜査局に保護を求めて自白をはじめるところからスタート。
内容はマインドファックムービーなので控えますが・・・

天才ハッカー集団とかカッコイイ・∀・ってワクワクしながら見たが
個人的には期待外れの落ち。
でも落ちまでは落ちが読めず楽しめました。笑

なんていうか、オチわかんなかっただろ~だまされただろ~?って
言いたいだけのオチって感じでいろいろザツ。
結構おもしろかったんだけど・・・突っ込みどころ多すぎかなあ。

ユージュアルサスペクツとかの方が好きだな。

ナイトクローラー

ナイトクローラー

また今度詳しく記事書くかもしれないけれど、とりあえずの感想。
怪作でした。
ここまでぶれずに最後まで、「善」に媚びずにやってくれたことに対しては賞賛を贈りたいです。
普通は途中でひるむというか、甘くなっちゃうと思うんですが、
有能でゲスな主人公のぶれないことぶれないこと。
決して観終わって気分がよくなる映画ではないけど、傑作です。

本筋とは直接は関係ないんですが
テレビのディレクター(女)を口説くシーンがあって
ハリウッドのこういう映画だったらだいたいベッドシーン映すと思ったけど(偏見)
この映画はまったくなかったんです。それは意外でした。
「今後夜俺が要求することにはすべて従え、この前はごねたろ」
のセリフで匂わせるだけ。
でもそれが余計に主人公の恐ろしさを演出してる気がしました。

感情が欠落してるくせに
人間の感情を利用して交渉できるところとかが
もーほんと怖いの。

ダークな作品、悪人が別に痛い目見ない作品とか、
全然見てみたいよって人がいたら見てみてください。

おみおくりの作法

王様のブランチでLiLicoが
絶賛していたので

おみおくりの作法を見ました。
omiokuri1.jpg

<あらすじ>
舞台はロンドン。主人公のジョン・メイは公務員で、孤独死した人の葬儀を執り行う仕事をしている。

その仕事ぶりはとてつもなく丁寧。
家族を探し、葬儀に参列してくれないか頼み、断られても
孤独死した部屋に残されたものを頼りに
その人の人生を想像して弔辞を書き、その人に合う音楽を選び
教会できちんと葬儀を執り行う。

しかしある日、丁寧に仕事をしすぎている、もっと早く数をこなせる人を雇うと
解雇を言い渡されてしまう。
すぐに辞めるよう言われたジョンだったが、
向かいのマンションで孤独死したビリー・ストークの人生に今まで以上に
興味を惹かれ、最後の仕事として自分が担当することを決意。
家族や知人を訪ね、ビリーの人生を追っていくのであった。

****************************************

<感想>ネタバレ注意!

地味ですが良作!


主人公の仕事ぶりもそうですが、この映画自体がものすごく丁寧に作られていると感じました。
セリフもあまりなく、カットを追うことで何が起こったかわかるよう、よく練られています。
そして1カット1カットが絵画のようでとても凝っています。
「絵」として美しいというのも、映画の魅力のひとつなんだな~と思いました。

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詳しい事情は全く明かされませんが、
ジョン・メイは妻も子供も身よりもない孤独な男性。
友達は死人だけ。
この事実だけ見たらすごく悲惨な人ですが

それをやったからといって給料が上がるわけでもない。
死者の相手なので誰かから感謝の言葉を聞けるわけでもない。
そんな中、一切手をぬかず真心をこめて葬儀を執り行い続ける
ジョンの姿に心打たれました。

誰にも見られない、評価されない人生だけど
彼は彼の人生の中で自分の意思で誰かのためにやったことが
確かにあったのですからそれでいいんじゃないでしょうか。

ひとつ残念に感じたのが、最後に主人公のお墓に死者が集まってくる描写。
あれはいらないと思う。
「身寄りのないジョンの死を悲しむ人は誰もいないけれど、
今まで心をこめて見送ってきた死者たちが彼に感謝しているよ・・・」
っていう陳腐なメッセージに落ち着いてしまいました。

お墓を映してくれればそこは観る側が勝手に考えるからそっとしといてほしかった。

omiokuri5.jpg

ちなみにダウントン・アビーのアンナちゃん役の人も出てるよ~

バケモノの子

先日書いた記事のセッションの原題は「ウィップラッシュ」だったんですね。
確かにセッションっていうタイトル、なんかしっくり来なかった。
だってセッションっていうより個人で昇華してる話だもの。
原題聞いて納得。

さてさて、夏休みにぴったりの
さわやかアニメ「バケモノの子」を見ました。

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「時をかける少女」「サマーウォーズ」でおなじみの細田守監督の最新作。

案外がっかりしたなんて話も聞きますが、
まあそれだけ期待が大きいということなんでしょうね。

<あらすじ>

主人公九太は事故で母親を亡くし、父親も離婚で既に離別していたことから親戚に預けられかけますが、
いけすかない親戚を好きになれない九太は9歳にして一人で生きていくことを決意。

しかし東京でわずか9歳の子供が一人で生きてく場所などありません。
自転車置き場で座り込んでいたところ、獣のような男が付き人と共に目の前を通りがかります。

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「弟子」となる者を探しているこの男こそポスターにも載っております、くまてつさんです。
付き人との会話によれば
①バケモノの世界にはソウシ様と呼ばれる大魔道師、長老みたいな存在があり
②そのソウシ様が今度引退して神へと昇華するとお決めになった。(社長が会長とか名誉顧問になるかんじ?)
③だからソウシ様の後継者の選考が近々行われる。熊徹さんはどうやらどの候補者である。
④ソウシ候補者は弟子くらい取れる者でなくてはならん。弟子を作れ。とのソウシ様からのご命令。
⑤しかし熊徹さんはだいぶ大雑把で短気なバケモノなので、弟子がすぐ逃げ出してしまう。
⑥こーなったら人間でもいいから筋のありそうな奴を弟子にしたい。

・・・ということで九太の目を見て何かを感じた熊徹さんは
「お前俺と一緒にくるかぁ?気が向いたらついてこい」と言い残し、その場を去ります。

九太ははじめその気はなかったものの、警察に補導されそうになり
逃げているうちに渋谷の路地裏からバケモノの世界「渋天街」へ迷い込みます。

そこで熊徹さんと再会し、弟子となる運びになったのでした・・・。

あとは書くのがめんどくさい
書いてしまうとおもしろくなくなってしまうので、はしょります。

**************************************

<感想>ネタバレ注意

おもしろい!
家族・恋人・友人誰と見に行っても気まずくならずに楽しめる
清涼飲料水のような映画。
音楽もいいし、心が洗われる。

意外とこういう映画って貴重なので。
「サマーウォーズ」もそんな映画でしたね。

大体役者さんが声をしていたのですが
中でも役所広司、うますぎる。
役所さんの声で熊徹さんのキャラクターはさらに魅力的になってます。
染谷将太はほんとに演技がうまくて素晴らしい役者さんだと私は思っているのですが
今回九太青年期の声はどーしても染谷くんの顔がちらついてしまい・・・
宮崎あおいもしかり。
うーん。

物語的に「?」ってなるとこは何か所かあったけど
(小学校から行ってない主人公がなんでいきなりメルヴィルの「白鯨」を読むの?とか笑
主人公大学うんぬんの前に何年も行方不明になってたらもっと騒がれるだろとか)
まあ気にするのは野暮か。

"渋天街"に迷い込むところや自分の「影」の描写は
「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせました。オマージュかな?
「千と千尋」は文学で「バケモノの子」はライトノベルって感じ。
材料は同じですが「千と千尋」はそれを世界観の中に溶け込ませている。
「バケモノの子」はメッセージの伝え方がよくも悪くも分かりやすい。

どっちが良いとかでなく単純に違う路線の人だと思うので
細田スタイルで今後もさわやか夏アニメをたくさん供給してくれたら私がうれしい。
熊徹と主人公の絆ができて二人で成長していくところや、
アニメーションも素直に楽しめたし元気をもらえました。

余談。
前に「思い出のマーニー」を見に行ったときは
「まだ終わらないのー?」と子供が退屈する声が周りから聞こえてきていて、
「バケモノの子」ではそれがなかった。
この映画は夏休みに必要な映画。
プロフィール

うみどらねこ

Author:うみどらねこ
映画を見るのが好きで感想を主に綴ってます。
ネタバレもあるので閲覧注意!

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