スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

おみおくりの作法

王様のブランチでLiLicoが
絶賛していたので

おみおくりの作法を見ました。
omiokuri1.jpg

<あらすじ>
舞台はロンドン。主人公のジョン・メイは公務員で、孤独死した人の葬儀を執り行う仕事をしている。

その仕事ぶりはとてつもなく丁寧。
家族を探し、葬儀に参列してくれないか頼み、断られても
孤独死した部屋に残されたものを頼りに
その人の人生を想像して弔辞を書き、その人に合う音楽を選び
教会できちんと葬儀を執り行う。

しかしある日、丁寧に仕事をしすぎている、もっと早く数をこなせる人を雇うと
解雇を言い渡されてしまう。
すぐに辞めるよう言われたジョンだったが、
向かいのマンションで孤独死したビリー・ストークの人生に今まで以上に
興味を惹かれ、最後の仕事として自分が担当することを決意。
家族や知人を訪ね、ビリーの人生を追っていくのであった。

****************************************

<感想>ネタバレ注意!

地味ですが良作!


主人公の仕事ぶりもそうですが、この映画自体がものすごく丁寧に作られていると感じました。
セリフもあまりなく、カットを追うことで何が起こったかわかるよう、よく練られています。
そして1カット1カットが絵画のようでとても凝っています。
「絵」として美しいというのも、映画の魅力のひとつなんだな~と思いました。

omiokuri4.png

omiokuri3.png

omiokuri2.png

詳しい事情は全く明かされませんが、
ジョン・メイは妻も子供も身よりもない孤独な男性。
友達は死人だけ。
この事実だけ見たらすごく悲惨な人ですが

それをやったからといって給料が上がるわけでもない。
死者の相手なので誰かから感謝の言葉を聞けるわけでもない。
そんな中、一切手をぬかず真心をこめて葬儀を執り行い続ける
ジョンの姿に心打たれました。

誰にも見られない、評価されない人生だけど
彼は彼の人生の中で自分の意思で誰かのためにやったことが
確かにあったのですからそれでいいんじゃないでしょうか。

ひとつ残念に感じたのが、最後に主人公のお墓に死者が集まってくる描写。
あれはいらないと思う。
「身寄りのないジョンの死を悲しむ人は誰もいないけれど、
今まで心をこめて見送ってきた死者たちが彼に感謝しているよ・・・」
っていう陳腐なメッセージに落ち着いてしまいました。

お墓を映してくれればそこは観る側が勝手に考えるからそっとしといてほしかった。

omiokuri5.jpg

ちなみにダウントン・アビーのアンナちゃん役の人も出てるよ~
スポンサーサイト

バケモノの子

先日書いた記事のセッションの原題は「ウィップラッシュ」だったんですね。
確かにセッションっていうタイトル、なんかしっくり来なかった。
だってセッションっていうより個人で昇華してる話だもの。
原題聞いて納得。

さてさて、夏休みにぴったりの
さわやかアニメ「バケモノの子」を見ました。

bakemono1.jpg

「時をかける少女」「サマーウォーズ」でおなじみの細田守監督の最新作。

案外がっかりしたなんて話も聞きますが、
まあそれだけ期待が大きいということなんでしょうね。

<あらすじ>

主人公九太は事故で母親を亡くし、父親も離婚で既に離別していたことから親戚に預けられかけますが、
いけすかない親戚を好きになれない九太は9歳にして一人で生きていくことを決意。

しかし東京でわずか9歳の子供が一人で生きてく場所などありません。
自転車置き場で座り込んでいたところ、獣のような男が付き人と共に目の前を通りがかります。

bakemono2.png

bakemono3.png

「弟子」となる者を探しているこの男こそポスターにも載っております、くまてつさんです。
付き人との会話によれば
①バケモノの世界にはソウシ様と呼ばれる大魔道師、長老みたいな存在があり
②そのソウシ様が今度引退して神へと昇華するとお決めになった。(社長が会長とか名誉顧問になるかんじ?)
③だからソウシ様の後継者の選考が近々行われる。熊徹さんはどうやらどの候補者である。
④ソウシ候補者は弟子くらい取れる者でなくてはならん。弟子を作れ。とのソウシ様からのご命令。
⑤しかし熊徹さんはだいぶ大雑把で短気なバケモノなので、弟子がすぐ逃げ出してしまう。
⑥こーなったら人間でもいいから筋のありそうな奴を弟子にしたい。

・・・ということで九太の目を見て何かを感じた熊徹さんは
「お前俺と一緒にくるかぁ?気が向いたらついてこい」と言い残し、その場を去ります。

九太ははじめその気はなかったものの、警察に補導されそうになり
逃げているうちに渋谷の路地裏からバケモノの世界「渋天街」へ迷い込みます。

そこで熊徹さんと再会し、弟子となる運びになったのでした・・・。

あとは書くのがめんどくさい
書いてしまうとおもしろくなくなってしまうので、はしょります。

**************************************

<感想>ネタバレ注意

おもしろい!
家族・恋人・友人誰と見に行っても気まずくならずに楽しめる
清涼飲料水のような映画。
音楽もいいし、心が洗われる。

意外とこういう映画って貴重なので。
「サマーウォーズ」もそんな映画でしたね。

大体役者さんが声をしていたのですが
中でも役所広司、うますぎる。
役所さんの声で熊徹さんのキャラクターはさらに魅力的になってます。
染谷将太はほんとに演技がうまくて素晴らしい役者さんだと私は思っているのですが
今回九太青年期の声はどーしても染谷くんの顔がちらついてしまい・・・
宮崎あおいもしかり。
うーん。

物語的に「?」ってなるとこは何か所かあったけど
(小学校から行ってない主人公がなんでいきなりメルヴィルの「白鯨」を読むの?とか笑
主人公大学うんぬんの前に何年も行方不明になってたらもっと騒がれるだろとか)
まあ気にするのは野暮か。

"渋天街"に迷い込むところや自分の「影」の描写は
「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせました。オマージュかな?
「千と千尋」は文学で「バケモノの子」はライトノベルって感じ。
材料は同じですが「千と千尋」はそれを世界観の中に溶け込ませている。
「バケモノの子」はメッセージの伝え方がよくも悪くも分かりやすい。

どっちが良いとかでなく単純に違う路線の人だと思うので
細田スタイルで今後もさわやか夏アニメをたくさん供給してくれたら私がうれしい。
熊徹と主人公の絆ができて二人で成長していくところや、
アニメーションも素直に楽しめたし元気をもらえました。

余談。
前に「思い出のマーニー」を見に行ったときは
「まだ終わらないのー?」と子供が退屈する声が周りから聞こえてきていて、
「バケモノの子」ではそれがなかった。
この映画は夏休みに必要な映画。

セッション

どうも、毎回お久しぶりです。

第87回アカデミー賞助演男優賞・録音賞・編集賞を受賞し
話題となった映画、「セッション」を観ました。

セッション1

前評判として
「素晴らしい」「鬼気迫る」「すごい」「グロイ」
と聞いておりグロイってなんやねん!と思いながら見に行きました。

<あらすじ>
主人公アンドリューは全米最高峰の音楽学校でドラムを専攻する学生。
ある日練習中に校内で名高いフレッチャー教授の目にとまり、
教授率いる校内最強ジャズバンドのメンバーになれたのでした。

セッション11

セッションバンド

はじめは喜ぶ主人公でしたが、
この教授がスパルタ追い詰め型教育を得意とするやつなのでした・・・。

セッションシモンズ怒
助演男優賞を受賞したシモンズさん。↑演技うますぎ

「ちょっと遅い」だの「今度は速い」だの凡人の耳にはもちろん、
プロを目指す主人公達ですら分からない誤差のテンポのズレに、
烈火のごとく怒り椅子を投げたりビンタしたりしてくる理不尽なハゲおじさん。

セッションシモンズ怒2

私のようなゆとり型凡人であれば「うるせーこのクレイジー海坊主がッ!PTAに訴えるぞ!」と
即刻逃亡すること間違いなしですが

セッション偉大

偉大なドラマーになりたいという夢を抱くアンドリューは、
認められたい一心で文字通り血のにじむ努力を重ねるのでした。

血セッション
(なるほどグロイって言ってたのはこれか。こんな手で練習続けてもちゃんとたたけないのでは・・・)
ネット情報ですがこの血は実際にアンドリューを演じたマイルズ・テイラーのものなんだとか・・・?!

ガールフレンドも「練習の時間が取れない」と切り捨て、
狂気すれすれの練習を重ね必死に喰らいつくアンドリュー。

セッション目

その甲斐もあってドラムは上達していくのですが・・・。
このおじさんの鬼畜っぷりをナメてはいけません。

*****************************************

<感想>ネタバレ注意!!!

総じて、素晴らしかったです。★5つ!!

批判的な意見もあるようで、
・音楽の厳しい面ばかりが誇張され楽しさが全く表現されていない。
・練習すればいいってもんじゃない。音楽の練習への誤解を与える。
などなど確かにな~と思わんこともないのですが

個人的には最後の演奏シーンでしびれて感動してしまい、
多少引っかかるところがあるにせよ
この映画が素晴らしいことに変わりはないし

ひとつの映画でたくさんの側面を描こうとすると
結局メッセージがぼやけて弱くなってしまうこともある。
「完璧な音楽」を求める厳しさにひたすら焦点をあてて描き切ることで
すごく強い力をこの映画は持ったんじゃないかと私は思います。

カメラワークや演出も初監督で慣れてませんって感じを全然感じさせなくて効果的だった。
演奏シーンがすごくかっこよく見えた。
主人公役のテイラーさん普通にドラム激ウマなんですが一体どうした。
(10年くらい実際にドラム叩いてたそうです)

血のにじむような努力を踏みにじられた怒りや悔しさ、
自分のことを認めさせたい意地や
俺はやってやるんだ!っていうプライドがごちゃまぜになって爆発した
最後の演奏は、圧巻でした。

人間性は求めない、ただひたすら「音」を求めることで繋がる殺伐とした師弟愛。
精神病むだろうから自分は絶対嫌ですが
傍から見る分には非常にかっこよいです。

かっこよすぎたのでサントラ買いますわ。
プロフィール

うみどらねこ

Author:うみどらねこ
映画を見るのが好きで感想を主に綴ってます。
ネタバレもあるので閲覧注意!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。